Story
第1話
オレは、オレの事ばっかりだ
広告代理店で働く駆け出しのデザイナー・朝倉光一(神尾楓珠)は、いつか“何者か”になることを夢見て、がむしゃらに働く毎日を過ごしていた。そんな中、予算3億のキャンペーンをめぐる競合の案件で、上司である神谷雄介(石崎ひゅーい)からロゴのデザインという大役を任される。しかし、光一を待っていたのは、思いもよらない展開だったー。
そんな中、光一はニューヨークで活動する天才画家で高校の同級生・山岸エレン(池田エライザ)との思い出の地を訪れ、ある事件を思い出す…。
第2話
パパの手はそうじゃなかったんだ
広告代理店で働く朝倉光一(神尾楓珠)は、予算3億のキャンペーンをめぐる競合に勝利したものの、その後のメンバーからは外され、やりきれない想いを抱えていた。そんな時、同期の朱音優子(田中真琴)から渡された雑誌に、かつて高校時代に対抗心を燃やしていた山岸エレン(池田エライザ)の姿が…。
その頃エレンは、加藤さゆり(中村ゆりか)のサポートのもと、ニューヨークで画家として活動するも、過去のある呪縛に囚われ、新たな作品が描けずにもがき苦しんでいた…。
第3話
私は努力を信じない
朝倉光一(神尾楓珠)は、“ギガカラチップス”CM企画の社内打ち合わせに出席することに。そこには、ポテトやの担当営業・流川俊(吉村界人)をはじめ、普段は会議に顔を出さない営業部長・冬月慎太郎(阪田マサノブ)の姿もあり、何やらただならぬ雰囲気が漂っていたー。
一方、“描きたい”という衝動に駆られるものが見つからず、与えられた才能と宿命に苦しんでいた山岸エレン(池田エライザ)だが、高校時代にかつて光一が残した“あるメッセージ”を思い出し、彼女の中で再び絵に対する想いが溢れだそうとしていた…。
第4話
サラリーマンやれよ
ポテトやの担当営業・流川俊(吉村界人)は、朝倉光一(神尾楓珠)が提出したクリエイティブ至上主義の案に苛立ちを見せていた。そんな中、光一は上司の神谷雄介(石崎ひゅーい)から、流川がクリエイティブを憎むきっかけとなったある出来事を聞かされる…。
再びキャンバスに向かいはじめた山岸エレン(池田エライザ)だったが、一足飛びにはいかず、マネージャーの加藤さゆり(中村ゆりか)も手を焼いていた。そんなある日、天才モデル・岸あかり(八木アリサ)が突然2人の前に現れて…!?
第5話
普通の人生じゃ、やだよ
朝倉光一(神尾楓珠)が、上司の神谷雄介(石崎ひゅーい)のチームに入ってからまもなく1年がたとうとしていた。
新CM完成の慰労会後、神谷と光一は、かつて予算3億円をめぐる競合に勝った時のことを思い出していた。
光一がこの案件に参加できたのは、今のままの“チーム”として挑みたいという神谷の強い想いがあったようで…。
一方、ニューヨークにいる山岸エレン(池田エライザ)と加藤さゆり(中村ゆりか)の前に突然現れた岸あかり(八木アリサ)は、エレンが描きかけていた絵を見て一蹴する。
あかりは、エレンがかつて心の底から“描きたい”と思った人物であった─。
第6話
誰がつくったかなんて、誰も知らなくても
神谷雄介(石崎ひゅーい)の上司・沢村考(村杉蝉之介)は、かつて“サド村”と呼ばれるほど仕事に情熱を注ぎ、妥協を許さない人だった。
そんな沢村が、SUNYTRYの競合の際に、働きすぎで倒れた朝倉光一(神尾楓珠)に対し、人が変わったように優しく接する姿をみて、沢村を尊敬していた神谷は苛立ちを隠せずにいた。
その当時の事の思い出しながら神谷は光一に、ある決断を伝える─。
山岸エレン(池田エライザ)は、岸あかり(八木アリサ)が突然現れたことを巡って、加藤さゆり(中村ゆりか)と言い合いとなり、アトリエをあとにしていた。
当てもなく街を歩いていたエレンは、立ち寄った本屋で一冊の広告雑誌を手にとる。そこに載っていたのは、光一が手がけたSUNYTRY商品のロゴだった─。
第7話
不夜城の兵隊
目黒広告社のエースクリエイターだった神谷雄介(石崎ひゅーい)が退社し、朝倉光一(神尾楓珠)は新たに、クリエイティブディレクター・柳一(丸山智己)のチームで働くことになった。
柳は会社のトップクリエイターと呼ばれるほどの実力があるものの、部下の扱いは度を超えて厳しいと評判。一切の妥協を許さず、自分の想像した通りの作品が完成するまで休みなく働かせる柳のやり方に、光一は日々不満が増大していた…。
暫くアトリエを留守にしていた加藤さゆり(中村ゆりか)が帰ってきたのだが、その様子に山岸エレン(池田エライザ)は何かを察し問い詰める。
さゆりから返ってきた言葉により、エレンは再びアトリエから出ていくことに…。彼女が向かった先とは…?
第8話
才能がなかったんだ
目黒広告社のトップクリエイター・柳一(丸山智己)のもとで働く朝倉光一(神尾楓珠)は、がむしゃらに努力していた頃とは一変し、取引先から恐れられる存在となっていた。
周囲が心配する中、営業の流川俊(吉村界人)は、園宮製薬のリブランディングの案件を光一に任せることに。そこには、退社した神谷雄介(石崎ひゅーい)がかつて流川に託した想いがあった─。
園宮製薬の社長令嬢・園宮千晶(久保田紗友)は、若くして宣伝部長を任され、今回のリブランディングが責任者として初めての仕事。オリエンテーションの場で、父親である園宮社長を前に中々発言できない千晶をみた光一は、彼女の想いを引き出そうとする。
ニューヨークのアトリエを去った山岸エレン(池田エライザ)が向かった先は、かつて光一に出会った横浜。
学生時代に通っていた馬車道美術学院を訪れたエレンは、学長の海堂(般若)から、現在の光一の活躍ぶりを聞かされるも、彼の作品を目にし、違和感を覚えていた─。
第9話
ヤツらの邪魔をするな
園宮製薬の広告塔を決めるオーディションにやってきたのは、これまで広告モデルを務めていた岸あかり(八木アリサ)だった。
突然の招かれざる客に朝倉光一(神尾楓珠)や流川俊(吉村界人)をはじめ、一同は騒然。“憧れより共感”をコンセプトとした新しい広告で、カリスマトップモデルのあかりはミスマッチのように思えたのだが─。
光一が最後の仕事と決めた園宮製薬のリブランディングは、思い描いていたものとは真逆の方向に進んでいくことになる。
横浜にきた山岸エレン(池田エライザ)は、街の壁に貼られたポスターの前でふと足を止めた。誰が制作したのか分かっていたエレンは、おもむろにスプレー缶を取り出し…。
第10話
天才になれなかった全ての人へ
カリスマトップモデル・岸あかり(八木アリサ)と、彼女が連れてきた世界有数のカメラマン佐久間威風(板橋駿谷)は、朝倉光一(神尾楓珠)やクライアントである園宮製薬が掲げる“共感”というコンセプトを無視して、“完璧”な広告写真を撮り続けていた。
撮影を遮った光一だったが、取っ組み合いになった佐久間から言われた言葉をきっかけに、学生時代の山岸エレン(池田エライザ)との出来事を思い出し、ふらつく足でスタジオから去ることに…。
同じころ、街に貼られていた、光一が手がけたポスターに落書きされたことがニュースで報じられ、目黒広告社でも話題となっていた。
後輩の三橋由利奈(今泉佑唯)からこのことを聞かされた光一は、エレンの仕業だと確信し、彼女のもとへと向かう。
そこには、ニューヨークからエレンを探して駆けつけた加藤さゆり(中村ゆりか)の姿もあり、3人は再び横浜の地で出会うことに…!
光一とエレン、交差するそれぞれの想いとは─!?
Comment
■ 神尾楓珠(朝倉光一役) 1999年1月21日生まれ、東京都出身
左ききのエレンは元々原作を知っていたので、今回朝倉光一として演じられることを嬉しく感じています。
この作品は「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーがありますが、僕自身もその中の一人なので、演じる上で皆さんに何かを届けると同時に自分としても何かを見出せるように向き合いたいと思います。
■ 池田エライザ(山岸エレン役) 1996年4月16日生まれ、福岡県出身
左ききのエレンはずっと追って読んでいます。登場する人物たちの台詞に何度も刺激を受けました。
ぼーっと鈍感に生きていると勿体無いなあ。と思わせてくれる作品です。
私自身も左利きということもあり、勝手ながら親近感を感じている作品です。
天才エレンの苦悩は計り知れませんが、しっかりと向き合います。よろしくお願いします。
■ 石崎ひゅーい(神谷雄介役) 1984年3月7日生まれ、茨城県出身
原作、面白くて一気読みしてしまいました。
モノ作りに携わる人間として心に響く言葉が溢れていて、ハッとさせられました。
神谷役はかなりできる男で、今までに僕が演じたことのない役柄なのでワクワクしているし挑戦だと思っています。
何かを生みだそうと日々悩み戦っている方々に是非見て頂きたい作品です。よろしくお願いします。
■ 中村ゆりか(加藤さゆり役) 1997年3月4日生まれ、神奈川県出身
主人公が、仕事の働き方へのイメージに反し、仕事を始めてみると段々と自己主張ができなくなり、本当にこのまま人生を歩むのか、果たして勇気を持って行動に起こすのか。
そんな彼の生き方について、深く考えさせられました。
それぞれのキャラクターがどれも印象的で、映像として仕上がるのが本当に楽しみです。
是非、皆さまにご覧いただけたら嬉しいです!
■ 今泉佑唯(三橋由利奈役) 1998年9月30日生まれ、神奈川県出身
原作を読ませていただき、自分に"才能"がないと感じ、そんな現実と向き合いながらも何事にも一生懸命な主人公の姿に、胸が締め付けられました。
私が演じる三橋由利奈は、論理的で要領が良く、主人公のことを心配して明るく励ましたりと、好感を持って頂けるキャラクターなので、私も現場では常に明るくいるよう心がけています。
壁にぶつかって挫けそうな人や、夢を追いかけている人たちを勇気づける作品なので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。
■ 吉村界人(流川俊役) 1993年2月2日生まれ、東京都出身
この作品は人生の厳しさを語るものではなく、生きる中でこぼれ出た僅かな美しさを知ることができるものだと思います。
地球上にいる誰かに刺さり、その心に1ミリでも共存できたら、とても意義があると思います。
この作品に参加させて頂ける事に本当に感謝しています。
■ 田中真琴(朱音優子役) 1995年1月30日生まれ、京都府出身
私は朱音優子という役を頂きました。
その優子のとあるセリフが自分自身に刺さったり、光一の天才じゃない自分に悩む姿がリアルで、自分と重なりました。
台本を読み進めていく中で、読むだけでも自分があまりにも感情的になってる事に気付きました。
そのくらい面白い作品です。一生懸命朱音優子を演じます。よろしくお願いします。
■ 久保田紗友(園宮千晶役) 2000年1月18日生まれ、北海道出身
今回演じさせて頂く千晶は社長令嬢で、不器用で壁にぶつかりながらも一生懸命な子です。
私自身も今まで挑戦したことのないような役柄で緊張する部分もありますが、楽しみながら演じたいと思います。
■ 八木アリサ(岸あかり役) 1995年7月31日生まれ、北海道出身
“魅せる”天才であるモデル 岸あかりを演じさせていただきます。
私もあかりと同じくモデルのお仕事をさせていただいているのですが、私自身は天才ではありません。
あかりは信念や人生観もくっきりとある魅力的なキャラクターなのでかなり気合を入れて演じて行かなければと思っています。
原作は黒髪ボブヘアがトレードマークですが、ドラマ版では180度違った髪型で表現をさせてもらっています。ドラマ版の世界観もお楽しみに。
■ 丸山智己(柳 一役) 1975年3月27日生まれ、長野県出身
何者でもない自分に焦り、失望し何者かになりたくてもがく光一の姿に、かつての自分を重ねては身につまされる思いで原作を読みました。
とてもやりがいのある役で楽しんで演じつつ、関西人のキャラクターなので毎回苦戦しています笑。
デザイン以外には興味が持てない柳の中に、チラッと見える人間性のようなものをどこかで感じていただけたら幸いです。
■ 原作者 かっぴー
エレンの髪型とか完全再現したらコスプレっぽくなるし、長い物語なので忠実に倣うと尺が足りません。
なので、メッセージさえ変えなければ、あとはテレビドラマに最適化して構わないとお伝えしました。
その結果、ちゃんと「左ききのエレン」になったし、良い所を凝縮して頂けました。むしろ原作より面白くなってしまうんじゃ無いかとビクビクしています。
ドラマに負けない様に、原作を頑張らなければ。
1985年神奈川県生まれ。株式会社なつやすみ代表。
武蔵野美術大学でデザインを学んだ後、2009年大手広告代理店に入社。アートディレクターを務め、WEB制作会社のプランナーに転職。
趣味で描いた漫画「フェイスブックポリス」をnoteに掲載したところ一躍話題に。2016年に漫画家として独立。
WEBマガジン「kakeru」で連載されていた「SNSポリス」はアニメ化も果たした。
■ リメイク版「左ききのエレン」作画 nifuni(にふに)
絵描き、漫画家。1987年生まれ。大学卒業後、ジュエリーブランドに就職。
ジュエリーデザイナーとして8年間勤務。現在はフリーランスとして活動。
リメイク版「左ききのエレン」で作画を担当し漫画家デビュー。
■ 監督 後藤庸介(「ボイス 110緊急指令室」「世にも奇妙な物語」)
ちょっと恥ずかしくなるくらい「エモい」作品です。
「自分には才能がある」と信じている若者たちが、現実の壁にぶつかって、泣きながらも立ち向かっていく姿は、荒削りで、ダサくて、美しい!
めちゃくちゃ共感できる、「アツい」青春群像劇です。
個性的なキャラクター、心に刺さるセリフ、斬新な映像表現…面白いので、見てみてください。